2023.04.14 メンタルヘルス
従業員のメンタル不調の見極め方
突然従業員がメンタル不調になって、慌てたことはありませんか?
休職や退職に繋がりかねない、従業員のメンタル不調ですが、上司には部下のメンタル不調に気を配る責任があります。
事業者(会社)は従業員に対して安全配慮義務を負っていますが、管理監督者はその実行責任の一部を担っているとされているからです。
休職や退職には至らず、出勤していたとしても、メンタル不調は生産性の低下を招きます。(この状態をプレゼンティーズムといいます。)
部下のメンタル不調をなるべく早く把握するには、どうすればよいのでしょうか。
「いつもと違う」に気づく
部下のメンタル不調を把握するには、「いつもと違う様子」に気づくことが大事です。
いつもと違う様子とは、例えば以下のようなことです。
●勤怠の乱れ
これまで朝15分前には出勤していたのに、ギリギリに出勤するようになる。
その内、数分遅刻するようになり、だんだん10分、20分と出勤時間が遅くなり、回数も増えてくる...
この状態を放置しておくと、多くは欠勤するようになります。
最初の兆候を見逃さないことが大切です。
●ミスが多くなる
今まで出来ていた業務なのに、ミスが増えるということがあります。
定型業務や単純作業で今までになかったようなミスが出てきたら、要注意です。
●悩みを口にする
メンタルが弱ってくると、普段は気にならないようなことでもつらく感じたりします。
あまり泣き言を言わないような人が泣き言を口にしたら、気をつけましょう。
部下のいつもと違う様子に気づいたら、まずは声をかけましょう。
その時には、客観的事実を伝えて様子を尋ねることが大事です。
例えば、以下のようにです。
「最近遅刻が増えているみたいだけど、何かあったの?」
「あなたはいつもはこんなミスをしないのに、ミスが続いているね。どうしたの?」
声をかける時に、決して「メンタル不調じゃないの?」などと言ってはいけません。
本人に自覚がない場合も多いですし、自覚があっても認めたくないという気持ちが強い場合が多いので、逆効果になってしまいます。
客観的事実を伝えた上で、「もし体調がよくないなら、病院に行ってみたらどうかな」と勧めます。
メンタル不調の場合は睡眠の質が悪くなっていることも多いので、もしそのような話が本人から出てきたら、「しっかり眠れるように、病院に行ってみては」などと勧めるのも一つの方法です。
部下のメンタル不調に気づくには、「いつもと違う」ことに気づくことが重要です。
その為には、部下の「普段の様子」をしっかり把握していないと、違いに気づくことができません。
部下の状況を普段から観察した上で、違いに気づいたら、客観的事実と共に声かけをしましょう。
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